2008-08-28

ウェーバーの法則とラチェット効果

社会学などをかじると、マックス・ウェーバーという、
いかめしい顔をしたオジサンの写真を見ることが
必ず一度はあると思います。

僕自身、教科書などを読んでいてウェーバーの写真
を見て「なんでこんなコワイ顔してるんだろう?」と思
った事が何度もあります(笑)

彼の名をとった「ウェーバーの法則」は、人間が元々
受けていた刺激が大きいほど、その変化量を認識
するための量も大きくなることを示しています。

これを知ったときに思い出したのが、数年前にもて
はやされた成果主義に対する、ラチェット効果を引
き合いに出した反論。

今年すごい成果を挙げたとしても、来年はそれ以上
の結果を出さなければ、ノルマ未達成で瞬時にエリ
ートが落ちこぼれになる・・・というリスクへの自
衛策として「そこそこ」に仕事をこなすという話です。

「ウェーバーの法則」は、すでに得た刺激からより
強い刺激への欲求を裏付けるような内容で、もっ
ともっとを求めつづけることによって事故を引き起
こす危険性を増やしていく温床を生み出す心理を
ピタリと説明した法則のように見えますし、翻っ
「てラチェット効果」は、何らかの評価を受ける
側が生んだ知恵といったところですね。

こうした両者によるせめぎ合いの上に、安全管理
という世界が成立していると捉えるのは、穿ち過ぎ
というものでしょうか。


■関連リンク
ウェーバーの法則
亀戸図書委員会
2003.03.03


ウェーバーの法則
脳機能の解明に挑むイメージング技術


ウェーバー・フェヒナーの法則
武田邦彦 (中部大学): 大切なこと (4)


成果主義とラチェット効果
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2005-03-23

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