元ナチス親衛隊であるクラウス・バルビーの
生涯を軸にして第二次大戦以後の裏面
史を描いた作品です。
観客層に、おそらく戦中に子供時代を過
ごしたであろうと思われる年代の方々が多
かったのは意外な印象でしたね。
バルビー自身の持つ能力や経験が、大国
の思惑というある種の「波」と合致したことで
戦争犯罪の追及を逃れて暗躍できた様に
も見えるのですが、その犠牲者となって生き
残った人々が語る内容の生々しさと悲痛さ
には胸が痛みます。
上映後、館内に張り出してあるコラムなど
を見てみると「欺瞞」、「愕然」といった言
葉が散りばめられた記事がいくつもあって、
歴史の重さと複雑さが現代にも引き継が
れ脈打っていることをつくづくと感じたひと時
でした。
■関連リンク
敵こそ、我が友
~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生~
公式サイト
Mon Meilleur Ennemi : un film de Kevin MacDonald
クラウス・バルビー - Wikipedia
2008-08-23
敵こそ、我が友
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