前回ご紹介した本に、「言い訳は有用」、「主観的な
リポートこそが役に立つ」いう2つのトピックがあります。
前者は、日本人のメンタリティーとして "恐れ入ったか"
が大好きなゆえに事故原因の究明を妨げてしまって
いる点や実際にどのような対応をすべきか。
後者では実際の事故報告やレポートに当事者の主観
的な感覚や判断を盛り込んだ物こそ本当に役に立つと
いった提言で NASA の CALLBACK と呼ばれるものが一例
として挙げられています。
これらを読んだ後、クライアントに事故や障害報告書な
どを作る場合の参考として前述した2つのトピックを形に
していて現物として参考にしてもらえる公式文書を探して
いました。
基本的に和文の方が良いだろうと時折目を通すように
なったのが『航空・鉄道事故調査委員会報告書』。
調査目的があくまで事故原因の究明であって責任を問う
ためのものではないと明記されていたり、当事者の様々かつ
主観的な証言を目に出来る意義は非常に大きいですし、
CALLBACK と構成を見比べてみても非常に興味深いもの
です。
■関連リンク
NASA CALLBACK
Flight Deck Automation Issues Website
航空・鉄道事故調査委員会
財団法人 航空輸送技術研究センター(ATEC)
航空の安全情報
※2008年10月1日(水)より、 航空・鉄道事故調査
委員会は運輸安全委員会に改組され、URIも変更されています。
2008-02-15
『航空・鉄道事故調査委員会報告書』の薦め
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